2009年 6月11日
今日は2年生が自助具を作成し、発表会が行われました。
作品の中からいくつかを紹介します。
作品名:マジックボタン
適応疾患障害:手指が拘縮している人・細かい作業が困難な人
作成方法:ブラウスのボタンを全て取り、カラーボタンを縫いつける。
ボタンの裏と布が接する部分にマジックテープを縫いつける。
使用方法:ボタン部分と段が合う。重なる部分を引っ付ける。
作品名:握るんです
適応疾患障害:握力はあるが、指先が上手く使えない方。
作成方法:自分にあった長さ・太さの箸を選び、アルミの洗濯ばさみを
固定し、輪ゴムを巻く。箸の上の方に手の皮膚が挟まっても
痛くないように滑り止め用のマットの一部を取り付ける。
使用方法:利き手じゃなくても使用可能。食べ物をさすこともできる。
作品名:どんな時でも本の虫
適応疾患障害:左片麻痺の方、左上腕部が不自由な方、ベッド上で過ごすことが多い方
※文庫本は左開きのものが多く、右手だけではページがめくれない点に着目。
作成方法:コルクボードにクリップで下敷きを取り付け、コルクボードに穴にひもを取り付け
持ち手にする。コルクボードと枕をマジックテープでくっつけます。
使用方法:ベッドに座った状態で片手でも読書ができます。
下敷きでしっかり固定されているので片手でもページをめくれるし、本にラインを
引いたり書き込んだりできます。ひっくり返してお昼寝もOK!!
その他多数の作品がありますが次回の機会に掲載したいと思いますので、お楽しみに。
学生は体の不自由なお年寄りや障害者の方が、日常生活の中でどのようにすれば
楽しく行動できるかを考えながら作成しております。
人間だれしも自分の力で行動できることが幸せなのです。
その人の持っている能力を最大限に引き出し、使ってもらうように援助するのがプロの
介護福祉士です。