2015年 5月7日
5月7日(木)1年生の「障害の理解」の授業は松永先生の白杖体験でした。
本校では、アイマスクを着用し、白杖を使って最寄りの近鉄小倉駅まで歩行体験を行います。
出発前に松永先生は「この授業はアイマスクを取ったら落第です。」と厳しい条件を提示されました。なぜなら「視覚障がい者は見えないからアイマスクを取ってリタイアすることはあり得ないのだから」と言われました。
この日は地元新聞社の方々が取材に来られていて、学生が不安な心境を語る一幕がありました。
友人に身を委ね、街中を歩くのですが、少しの段差や道路の横断などいつもの通い慣れた通学路がとても長い道のりに感じました。
街中の路上駐車や、点字ブロック上に置かれた自転車など見えないと大きな障害に感じます。
松永信也先生は、10歳頃、網膜剥離変性症という難病にかかり、40歳をすぎた頃失明されました。
その後、京都ライトハウス(視覚障がい者総合福祉施設)で生活訓練を受け、現在は本校をはじめ、各種学校で講師を勤めつつ、執筆活動や講演活動をしています。
5月10日(日)のオープンキャンパス「見えないってどういうこと??」で松永先生が来校されます。高校生、社会人のみなさんの参加をお待ちしております。