スマイルブログ

オープンキャンパス参加ありがとうございました。

2015年 5月11日オープンキャンパス

5月10日(日)のオープンキャンパスは「見えないってどういうこと?」~アイマスクで白杖体験~でした。5月7日(木)に1年生が友人と交互にアイマスクをして白杖を持って本校から小倉駅まで歩きましたが、受講生のみなさんには校内を歩いていただきました。

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「障害の理解」の講師である松永信也先生は40歳頃に網膜色素変性症で失明され、京都ライトハウス(視覚障がい者総合福祉施設)で生活訓練を受け見えない世界を伝えるため、学校や企業などで講演活動をされています。
なんと、この日の受講生に「小学校の特別授業の時に点字のトランプを見せてくれた先生だ!」と思い出す嬉しい一幕がありました。

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私たち人間は視覚から様々な情報を得ています。目が見えないと起床したとき、明暗がわからず朝夕がわからない、活字を読むことができない、色がわからない、特に外を歩くことはとても大変です。

また、視覚障がい者に欠かせないものとして点字や盲導犬をイメージしますが、習得が困難な点字より、テキストを読み上げる機能を追加したノートPC(スマー トフォンも含む)で”読み書き”をされる方が多数派であることや、盲導犬は育成に時間を要し、犬との関係を構築するのに適性が必要とされることなど、私たちの常識が間違っていたと気づかされた講義でした。

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松永先生は、アイマスクと白杖で歩き終えた受講生に対して「外出先で困った時に、お手伝いしましょうか?という優しい一言が一番うれしい。弱者を助け、共生できるのは人間だけです。福祉とは人を幸せにする仕事なので、この学校に入学されたら勇気をもって手を差し伸べられる人になってください」と締めくくられました。