スマイルブログ

障害の理解~朗読~

2015年 7月16日

7月16日(木)1年生の障害の理解は担当講師の松永信也先生の著書「風になってください」を宇治リーディングボランティアのみなさんが朗読をしてくださいました。

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宇治リーディングボランティアのみなさんは普段視覚に障害のある方のために、墨字(活字)で書かれている書籍や雑誌、広報誌、新聞などの内容を音声にして伝える活動をされています。

 今回松永先生の著書「風になってください」は網膜色素変性症のために失明されてからの自身の思いを出版されました。内容は失明の苦労話ではなく、先生にそっと手を差し伸べてくれる人々の優しさへ の感謝の気持ちが著されています。授業が始まり、ボランティアの方々が感情を移入して朗読されるとその時の情景が思い浮かんでくるようでした。

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 松永先生はこの本を出版されてから様々な反響がありwikipediaでは社会活動家として扱われ、マスコミの紹介で著書が売れるなどご自身でも戸惑いがあったそうですが、視覚障害者の事を知ってもらう良いきっかけになったと仰っていました。松永先生自身失明される前、街中で白杖を突いておられる方を見ると「可哀そうだな・・・気の毒だな・・・」という認識をもっておられましたが、それは自身に視覚障害者に理解がなく、学ぼうとしてこなかった過去を悔やんだそうです。

 

今日は最後の授業だったので、松永先生は学生に「この授業をきっかけに、様々な障害や病気を持つ方々にやさしい言葉をかけられるようになってください」と授業を終えられました。