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京の文化〜祇園で学ぶ 京の礼節〜

2018年 4月23日お知らせスクールライフ授業

 

京都福祉の独自カリキュラム「京の文化」。
今週は学校を飛び出して、学外授業を行いました。
伺った先は祇園四条のお茶屋「大ヌイ」さんです。

勉強はお茶屋さんに入るところから始まります。
60度のお辞儀をして、箱庭が左にあるから右足から入り、靴の脱ぎ方や揃え方、荷物の置く場所や置き方、家人にお尻を向けてはいけない...など。
入るだけでも覚えることがいっぱいで、学生たちは前の人の振る舞いを見て緊張しながら一人ずつ入って行きました。

お部屋に上がると、先生から色々なお話を聞き、男女に分かれてお互いにお菓子とお茶を振る舞いました。
床の間に活けられたお花は、同じく京の文化で「花育」を担当する市田先生によるもの。
そのお花の意味や、座り方、座る位置とその意味、相手との間合いの理由、お菓子やお茶の出し方受け取り方、いただき方。
何もかもが初めて聞くことばかりですが、先生に教わったことを守りつつ、学生は一生懸命です。

こういった作法には色々な流派や方法がありますが、根底に通じるのは「相手へのおもいやり」。
自分がどう思われたいかではなく、どれほど相手を思いやり、また不快にさせいないようにするか。
それは日常生活にも通じるマナーです。
村上先生のお話を、学生たちは興味深く聞きました。

誰もが初めての経験で、もしかしたらこんな経験は二度としないかもしれません。
しかし介護施設の利用者さんは、こういった経験を積んでこられた方たち。
一つひとつの作法は覚えきれないまでも、相手への敬意を持って接することは忘れないでいたいです。

今日学んだことは ほんの少しですが、学生たちにはその心を忘れず、教養と品位のある介護福祉士を目指して欲しいです。

お世話になった皆様、ありがとうございました。