2012年 4月25日
今週の京の文化では、「京の礼節」を学びました。
祇園のお茶屋さん「大ぬい」にお邪魔して、お抹茶作法体験をさせて頂きました。
集合場所は「祇園歌舞練場」
歌舞練場の案内をして頂いた後、「大ぬい」へ向かって歩きます。
大ぬいさんにお邪魔します。
玄関での靴の脱ぎ方、挨拶の仕方を
村上節子先生に教わります。
靴を脱ぐ時は、玄関に向かって正面を
向きます。先生にお尻を向けないように座り、
靴を時計時計回りに回して揃えます。
これだけでも、何だか緊張して上手くいか
なかったり、「よっこいしょ」と声が出たり。笑
階段は左足から登ります。
お茶室に入らせて頂きました。
毛せんの端から、拳2つ分位後ろに座ります。
背筋をピンと伸ばして、指を揃えて膝の上に
手をおきます。
村上先生から、介護福祉士を目指すにあたって、
「今までの日本を支えてくださったお年寄りを介護させてもらえる事はとても幸せなこと。
身体の介護だけではなく、心の介護を学んで欲しい。また、本学園の学園訓でもある、
『愛・信・敬』の気持ちを大切に、そして今日のこの体験を一生忘れずに、
一期一会の気持ちで帰って下さい。」というお言葉を頂きました。
続いて、ふすまの開け方を教わります。
着物を着ている事を前提として、お出しするお菓子やお茶に着物の袖などがついたりしな
いように、腕がクロスするようなふすまの開け方はしません。
まず、ふすまの引き手を左手で少し開けます。開いた隙間の下の方に左手を差し込んで、
自分の身体の中心まで開けます。その後、右手で最後まで開けます。
入る前にはお辞儀をします。
床の間(向かって左)には、京の文化《花育》の講師でもあられる市田弥生先生が
アレンジメントされた木蓮が飾ってあります。昔はこの花が咲き始めると田植えを
始めたことから田打桜とも言うそうで、春の訪れのシンボルです。
また、市田先生のご自宅に咲いていたスノードロップも生けてありました。
お抹茶の出し方、飲み方を教わりました。
「抹茶が苦手~」という人も、なかなか無い機会なので、しっかりと頂きました。
頂いた「鍵甚」さんの和菓子もとっても綺麗!
烏羽玉と花紅
花紅は桜のピンクと柳のグリーンで表現され
ています。
そして、このとてもラッキーだった事が!
現在修復工事中の嵐山千光寺に奉納予定の角倉了以像が、大ぬいさんが預かっておられました。
とても良い機会なので、お参りさせてもらいました。
とても充実した時間でした!
なかなか、貴重な体験だったのではないでしょうか。
「京の文化」は今後も様々な内容を企画しております。
京都ならではの授業を受けられる素敵な授業です。
また、こちらでご紹介させてもらいますので、楽しみにしていて下さい~!!