2015年 5月13日スクールライフ
5月12日(火)2年生対象の就職ガイダンスが行われました。この日のために社会福祉法人 弥勒会「いでの里」統括主任 小谷香織さんにお越しいただきました。

小谷さんは学生に「学生と社会人との違いとは?」と黒板に題して、1グループ5人単位でディスカッションをさせて代表者に発表させました。



様々な意見が出たのですが、社会的責任・人間関係・経済力などといった単語が黒板に羅列されました。要約すると、学生は授業料を払ってもらって(一部学生を除く)勉強しているが、社会人は働くことで社会的責任を果たして給料をもらっているので、遊んで夜更かししても出勤しなければならない責任が生じ、欠勤は会社に迷惑をかけることになる。など意見が交わされました。
小谷さんは朝食を例に「朝食を摂る人、摂らない人、寝たいので抜く、健康のために食べる。介護の現場は学校の成績や学力では測れない日常の様々な価値観のぶつかり合いなります。この人は苦手だから口を訊かないではなく、物事の本質を見極めて、同僚とのコミュケーションを大切にしてほしい」と仰っていました。
1年前、京都福祉専門学校に高校を卒業して入学した人と、進路変更や社会人経験を経て入学した人との間に意見の違いが見られ、とても興味深いものでした。ぜひ、この日の学びを糧に来春には進路を決定してもらいたいですね。ある程度の失敗も許され、やり直しのチャンスがあるのも学生の特権です。頑張れ2年生!!
2015年 5月12日
5月11日(月)に行われた京の文化の授業は前回に引き続き。アトリエ椰良生デザインの空間プロデューサー、市田椰良生先生に講師としてお越し頂き、「折紙の器に花を生ける」をテーマに作品を作りました。

折紙に生けるのは
スプレーカーネーション
ベアーグラス です。
前回より立体作品の要素が増えて難易度がUP?!


前回と同じように耐水性折紙を使うのですが、今回は複雑で1枚の折紙を中央に折り込み坪の形に整えていきます。苦手な人も、市田先生の指導&担任の先生と撮影者の私・・・も手伝い形になりました♪

完成した折紙の坪にオアシスを入れて、
お花を生けていきます。

1日遅れの母の日のプレゼント?!
「お母さんいつもありがとう!」
2015年 5月11日オープンキャンパス
5月10日(日)のオープンキャンパスは「見えないってどういうこと?」~アイマスクで白杖体験~でした。5月7日(木)に1年生が友人と交互にアイマスクをして白杖を持って本校から小倉駅まで歩きましたが、受講生のみなさんには校内を歩いていただきました。

「障害の理解」の講師である松永信也先生は40歳頃に網膜色素変性症で失明され、京都ライトハウス(視覚障がい者総合福祉施設)で生活訓練を受け見えない世界を伝えるため、学校や企業などで講演活動をされています。
なんと、この日の受講生に「小学校の特別授業の時に点字のトランプを見せてくれた先生だ!」と思い出す嬉しい一幕がありました。

私たち人間は視覚から様々な情報を得ています。目が見えないと起床したとき、明暗がわからず朝夕がわからない、活字を読むことができない、色がわからない、特に外を歩くことはとても大変です。
また、視覚障がい者に欠かせないものとして点字や盲導犬をイメージしますが、習得が困難な点字より、テキストを読み上げる機能を追加したノートPC(スマー トフォンも含む)で”読み書き”をされる方が多数派であることや、盲導犬は育成に時間を要し、犬との関係を構築するのに適性が必要とされることなど、私たちの常識が間違っていたと気づかされた講義でした。



松永先生は、アイマスクと白杖で歩き終えた受講生に対して「外出先で困った時に、お手伝いしましょうか?という優しい一言が一番うれしい。弱者を助け、共生できるのは人間だけです。福祉とは人を幸せにする仕事なので、この学校に入学されたら勇気をもって手を差し伸べられる人になってください」と締めくくられました。
2015年 5月7日
5月7日(木)1年生の「障害の理解」の授業は松永先生の白杖体験でした。
本校では、アイマスクを着用し、白杖を使って最寄りの近鉄小倉駅まで歩行体験を行います。

出発前に松永先生は「この授業はアイマスクを取ったら落第です。」と厳しい条件を提示されました。なぜなら「視覚障がい者は見えないからアイマスクを取ってリタイアすることはあり得ないのだから」と言われました。
この日は地元新聞社の方々が取材に来られていて、学生が不安な心境を語る一幕がありました。
友人に身を委ね、街中を歩くのですが、少しの段差や道路の横断などいつもの通い慣れた通学路がとても長い道のりに感じました。

街中の路上駐車や、点字ブロック上に置かれた自転車など見えないと大きな障害に感じます。

松永信也先生は、10歳頃、網膜剥離変性症という難病にかかり、40歳をすぎた頃失明されました。
その後、京都ライトハウス(視覚障がい者総合福祉施設)で生活訓練を受け、現在は本校をはじめ、各種学校で講師を勤めつつ、執筆活動や講演活動をしています。
5月10日(日)のオープンキャンパス「見えないってどういうこと??」で松永先生が来校されます。高校生、社会人のみなさんの参加をお待ちしております。
2015年 5月1日オープンキャンパスお知らせ
オープンキャンパスに参加しよう


5月10日(日)10:00~12:30
見えないってどういこうこと?~アイマスクで白杖体験~
本校「障害の理解」担当の松永先生による体験
失明し視覚障害者でもある松永先生。
これからの福祉業界を目指す皆さんへの熱いメッセージを受けとってください
申し込みはコチラから

2015年 4月28日スクールライフ
4月28日(金)新入生歓迎会が行われました。例年は茶話会的な要素が強いのですが、今年は2年生が昨年実習でお世話になった施設について、同じ実習施設を訪れる1年生にアドバイス等を行う情報交換の場として行われました。

1年生は区分Ⅰ-①ではじめて施設実習を経験するのですが、2年生のアドバイスは心強いと思います。2年生も1年生に自分の経験談を話すことで先輩としての自覚が高まったことでしょう!
今日の歓迎会で横の関係だけでなく縦の関係も大事にして、1年生は実習をがんばってもらいたいですね!
4月27日(月)京の文化は祇園のお茶屋さん大ヌイにて「京の礼節」について学びました。ゴールデンウィーク前で日本人より祇園界隈は外国人観光客で賑わっておりました。

集合場所の歌舞練場から大ヌイまで歩きます。


大ヌイに到着すると、村上節子先生が出迎えてくださり、お店に入るときは姿勢を正し、敷居を踏まないよう最初の一歩は左足から入ることと指導を受けました。


緊張感MAXでお座敷に案内されましたが、やさしく教えてくださった村上斗紫先生とお手伝いの先生のお蔭で、緊張も和らぎクラスメイトをもてなすことが出来ました。


改めて、和菓子のやさしい味と、ほろ苦い抹茶との相性の良さを再認識!!
大ヌイの店内には京の文化~花育~で前回お世話になった市田椰良生先生が生けてくださった季節の花々が彩りを添えていました。

村上節子先生は京の礼節を通じて「介護福祉士として高齢者に接するときは、もしかしたら今日が最後かも?次会えないかも?一期一会の思いで後悔しないように、愛情と信頼と尊敬を持って接してください」と南京都学園の学園訓に准えてお話をしてくださいました。
6月8日(月)に「京の文化」~京ことばと京のおもてなし~の授業で村上斗紫先生が来校されます♪
2015年 4月24日
4月24日(金)の2年生の生活支援技術は身だしなみの介護でした。

身だしなみは自己表現であり、周囲の人との関係を円滑にする意味合いがあり、介護にあたっては生活のリズムにメリハリをつけて、他者とのかかわりを意識して自分らしさと自信の回復を助ける役割があります。

洗顔や整髪は、朝起きて自分で行ったり、美容院や床屋で行われるので違和感がないのですが、爪切りや耳垢掃除は人にするのも、人からされることも滅多にないので戸惑いが隠せませんでした。
友人と交互に体験したのですが、双方の気持ちを理解することが大切ですね!
また、高齢者の耳垢掃除や爪切りは若い人と違って、外耳道がデリケートだったり、白癬爪や巻き爪の症状が多いので注意が必要になります。



ここからのヒゲ剃りはT型安全剃刀を使いますが、刃物なので実演の先生も真剣そのもの!ベットの高さを調節し、適温に蒸したタオルで毛穴を広げヒゲを柔らかくしてシェービングクリームを塗って慎重に剃っていきます。

ヒゲの生える方向と剃刀の方向が抵抗にならないように皮膚を伸ばしながら友人のヒゲ剃りを行いました。

幸いケガもなく、スベスベに剃れました♪身だしなみは大事ですね!
2015年 4月22日
4月22日(水)1年生の生活支援技術はベットメイキングを学びました。



健康な人は1晩に200mlの汗をかくと言われています。つまり寝具は水分を含んでおり、ベットで過ごす時間が長い方などは細菌やダニなどが原因で病気のリスクが高くなるので、常に清潔に保つ必要があります。

ベットメイキングの基本は清潔さを利用者さんに訴えていくために、きれいに洗濯され、畳まれた寝具を手際よく提供する必要があります。もちろん、キャスター(車)はつまずいたりして事故の原因になるのでベットの内側に入れることが大切です。
褥瘡予防のためシーツ類はしわがないようにマットレスの下に押し入れます。

1年生は今日が初めてのベットメイキングで、上手にできなかった人もいました。何度もチャレンジして卒業までに上達することを期待しています。