2015年 11月19日
11月19日(木)生活支援技術~調理⑥~
本日6回目の調理実習の献立は①ちらしずし②ブロッコリーの味噌マヨネーズ③えのき茸とふのすまし汁④かぼちゃの白玉でした。茹でたり、乾物をお湯で戻したりいつも以上に湯気でカメラのレンズが曇っております。
教育・社会福祉専門課程 介護福祉科
職業実践専門課程
2015年 11月16日オープンキャンパス
11月15日(日)オープンキャンパス
~認知症について知ろう~ということで本校講師 一般社団法人愛生会 介護老人保健施設 おおやけの里 介護士長の辻智典先生の講義が行われました。
戦後生まれの団塊世代が今年65歳となり10年後には75歳となる2025年問題を理解した上で、介護の歴史や認知症について学びました。
1963年 老人福祉法ができた当時、老人ホームと家庭奉仕員が誕生しましたが、利用者さんの扱いは隔離と拘束が中心で、男女の区別、羞恥心や尊厳に配慮されることは ありませんでした。1987年 介護福祉法が施行されると介護する側も専門職として教育を受けた人が登場し、本人本位のケアが始まりグループホームで「住み慣れた地域で、自分らしく暮ら す」時代へ変化しました。近年は若年性認知症の人への支援も盛んでオレンジカップというサッカー大会などが企画されています。
認知症が悪いのは病であって人ではないのです。”何気ない言葉に耳を傾けることの大切さ”の一例として辻先生は利用者さんの発した「一本松」という言葉が 山科区の住所を意味し、大切にしていた自宅の木の事だとわかりました。そのことで一時帰宅が実現し涙を流して喜ばれたエピソードを話されました。まさに認 知症ケアの奥の深さを知ることのできた講義でした。
2015年 11月12日お知らせ
11月12日(木)環境社会学
環境社会学はブータン研究の第一人者である本林靖久先生が本校創立初期から担当されています。ブータンは経済的に豊かではないけれど、幸せに暮らす素朴な人々の姿から「世界一幸せな国」と言われています。ブータンの環境や人を研究することで私たちにとって幸福とは何なのか、みんなで考える授業を展開されています。今日は衣食住がテーマでブータンの伝統的民族衣装を着てくださいました。男性用は”ゴ”女性用は”キラ”といいます。体型や身長に関係なく楽に着れますし、服のあちこちに収納スペースがたくさんあります。
生活支援技術~調理⑤~
本日5回目の調理実習の献立は歯の悪い時の食事で、柔らかく処理をして、噛み切りやすく調理しました。①ご飯②鮭のホイル蒸し③カボチャの炒り煮④白菜のかつおしょうゆ和え⑤芋ようかん 今日も美味しくできました。
2015年 11月5日
11月5日(木)認知症の理解
1年生の認知症の理解は一般社団法人愛生会 介護老人保健施設おおやけの里 介護士長の辻智典先生が今年から担当されています。
2015年現在、戦後生まれの団塊の世代が65歳、10年後には75歳になられ、この10年間で独居高齢者と認知症高齢者が倍増すると言われています。このような社会でこそ、介護福祉士は高齢者の日常生活を支援する関わりを通じて認知症を防ぎ、症状を改善する役割が求められます。
辻先生は言葉や数字では理論づけしづらい「暗黙知」と容易な「形式知」の2つの知識を挙げ、日常支援から利用者さんの少しの異変から大きな病気を見抜く介護福祉士や、号泣するご子息の剥離骨折を育児経験から気が付かれた奥様を例に「暗黙知」をわかりやすく説明されました。認知症ケアには治療だけでなく介護福祉士としての理論づけられた基礎知識の上に「暗黙知」を積み上げる事の大切さを授業で講義されていました。
お知らせ
Welカムfare特別講演①
開校20周年記念講演「老人を地域で生かすケア」というテーマでNPO法人「みんなの家」代表の奥田俊夫さんにお越しいただきました。奥田さんは40歳で京都福祉専門学校に入学され介護福祉士取得後、静岡県で一番の高齢化率を誇る西伊豆町で通所介護施設「みんなの家」を創設されました。高齢者の多くが農業と漁業に従事され、近所付き合いが残るこの地で奥田さんは高齢者の社会参加と活動、維持と回復に重点を置く活動の一環で、お年寄りの苦労話を聞き“人生紙芝居”をつくり誕生日にご本人や地元小学校で発表された後にプレゼントされています。戦争体験など“マイナスの人生”を“伝える使命”に変える事が高齢者にとって生きがいとなります。今年は戦後70年、戦争経験者の多くは亡くなり要介護化しています。戦争は若くて強い有能な人を重んじ、老人や障がい者を切り捨ててきたので福祉の対極に位置します。老人介護の現場こそ、戦争体験の伝承を担うべきでは?と奥田さんは講演を締め括られました。
Welカムfare特別講演②
認知症サポーター講座が行われました。講師として「認知症の人と家族の会」から代表の荒牧敦子先生と新保博先生「北宇治地域包括支援センター」代表の森下 良亮先生にお越しいただきました。認知症とは超高齢社会へ突き進む日本にとって深刻な問題で、85歳以上であれば4人に1人症例があると言われています。 決して自分だけは大丈夫というものではありません。実際に認知症を患うとご本人は「何かおかしいな」と不安と同時に苦しみ悲しみを感じられています。そこ へ家族や地域の人間が認知症を理解して優しく包み込み、誰もがさりげなく「人間杖」になって援助する社会が望まれます。この日はパネラーとして新保先生が 受講者の様々な疑問や質問に答えていただき中身の濃い講演会になりました。特に介護福祉士は人としての尊厳を大切にして更に理解を深める必要があります。 今日の講演の終わりに受講者全員が認知症サポーターの証であるオレンジリングをいただきました。
Welカムfare~老人食体験~
本校の生活支援技術の調理実習担当、講師の石田二三代先生と学生スタッフが参加者と一緒に老人食の調理・食事体験が行われました。献立は①ご飯②豆腐入り ハンバーグきのこソース③キャベツと人参のサラダ④カボチャのスープ⑤フルーツヨーグルトでした。ハンバーグには豆腐とひじきが入っていてとてもヘルシー で、御爺さんとお孫さんの参加者にも美味しく召し上がっていただけました。♪もちろん、ご飯はスキムミルク入りの栄養満点ご飯です。