2015年 7月21日スクールライフ
23日(木)まで前期試験中の京都福祉専門学校
昼休みにもかかわらず、教室前の廊下はとても静か...
昼食中も勉強あるのみ 最後の追い込みで、学生たちは必死です
体調管理には十分気を付けて、最後まで精いっぱい頑張ってください
教育・社会福祉専門課程 介護福祉科
職業実践専門課程
2015年 7月16日
7月16日(木)1年生の障害の理解は担当講師の松永信也先生の著書「風になってください」を宇治リーディングボランティアのみなさんが朗読をしてくださいました。
宇治リーディングボランティアのみなさんは普段視覚に障害のある方のために、墨字(活字)で書かれている書籍や雑誌、広報誌、新聞などの内容を音声にして伝える活動をされています。
今回松永先生の著書「風になってください」は網膜色素変性症のために失明されてからの自身の思いを出版されました。内容は失明の苦労話ではなく、先生にそっと手を差し伸べてくれる人々の優しさへ の感謝の気持ちが著されています。授業が始まり、ボランティアの方々が感情を移入して朗読されるとその時の情景が思い浮かんでくるようでした。
松永先生はこの本を出版されてから様々な反響がありwikipediaでは社会活動家として扱われ、マスコミの紹介で著書が売れるなどご自身でも戸惑いがあったそうですが、視覚障害者の事を知ってもらう良いきっかけになったと仰っていました。松永先生自身失明される前、街中で白杖を突いておられる方を見ると「可哀そうだな・・・気の毒だな・・・」という認識をもっておられましたが、それは自身に視覚障害者に理解がなく、学ぼうとしてこなかった過去を悔やんだそうです。
今日は最後の授業だったので、松永先生は学生に「この授業をきっかけに、様々な障害や病気を持つ方々にやさしい言葉をかけられるようになってください」と授業を終えられました。
2015年 7月13日
7月13日(月)京の文化~花育④は4度目の集大成ということで、お馴染みアトリエ椰良生デザイン代表の市田椰良生先生にお越しいただきました。
防水性和紙や造花と生花を組み合わせたアイデア満載の市田先生の授業も今日で最後です。今回は「フラワーケーキ」と題して、陶器のケーキポット器と吸水性スポンジをベースにアートフラワーを生けた作品をつくりました。
普段は好きなようにお花を生けさせてくださる市田先生なのですが、今回は配置や配色を詳細に指示されていました。もちろんその方が綺麗に仕上がるのですが・・・そこには大きな仕掛けが!!
食べられないけど、ケーキらしく仕上がりました。素晴らしい出来栄え大満足!!
そして、みんなの出来上がった作品を合体させると・・・
なんとホールサイズのケーキになりました。市田先生今年もありがとうございました。
2015年 7月12日オープンキャンパス
7月12日(日)のオープンキャンパスは~訪問介護員とは?~で講師に2006年本校を卒業され、訪問介護まごのて北山を経営されている木下一也先生にお越しいただきました。
木下先生は9年間特別養護老人ホーム等で介護福祉士として勤務された後、訪問介護まごのての事業所を立ち上げられました。
訪問介護員とは介護保険法にもとづく訪問介護を提供する専門職で、業務内容は食事や入浴、排泄等の支援などの身体介護と、外出支援等の移動介助、また日常の調理、洗濯、買い物等の援助や代行を行います。
施設に勤務するのとは違い同僚に相談はできませんが、訪問介護員は利用者さんの希望を叶えるために柔軟な対応をすることができます。 木下先生は日本は病院や施設で人生の最後を迎えるのが大半を占める中で、利用者さんが住み慣れた自宅や地域のコミュニティーで、家族に見守られたいという希望や尊厳を大切にした介護観を目指しておられます。
最後に木下先生は本校で過ごした2年間は介護福祉士を取得する目的で幅広い年齢層の人間が集い、社会人の同級生から色々学んだ事、自分だけでなく友人の実習経験などの学びも共有できた事が実務経験では得られないメリットだったそうです。現在においても京都福祉専門学校は卒業してサヨナラの学校ではなく、悩み事など相談に乗ってもらえる第2の家のような存在であると講義を終えられました。
介護福祉士からステップアップされた卒業生の木下先生の講演姿が学生スタッフには輝かしく映り、教職員は目頭が熱くなりました。
2015年 7月10日お知らせ
7月10日(金)1年生の介護の基本は特別授業ということで”昭和の学習”と題し、グループ単位でこの日のために昭和という時代をあらゆる分野から調べました。今回は檀上発表はせずにワールドカフェ方式を採用してグループ間で研究成果を共有しました。
昭和という時代は戦争と敗戦、そして復興、高度経済成長からバブル経済へと続く激動の時代でした。介護施設の利用者さんにとっては青春時代で、日本が今以上に夢と希望に充ち溢れていた時代を過ごされています。今回の学びは利用者さんとの共通話題に重点を置き、古き良き教養や娯楽、地域性のある伝統的な事柄を”京の文化”の授業が担い、今回の”昭和の学習”は利用者さんと学生との間に繋がる学びのテーマだと言えます。
研究テーマは昭和の出来事やテレビや漫画、歌謡曲など様々な分野に及びました。
時間の空いてるリアル昭和世代教職員も参加しましたが、とても完成度の高い研究であったと思います。平成生まれが大半を占める学生に、遠いようで近い昔の昭和がどのように見えたのでしょうか?私の過ごした昭和も、利用者さんが過ごした昭和も同じカテゴリに分類している様子に一抹の寂しさを感じたのは私だけでは無いと思います。(笑)
7月9日(木)京の文化は京の城ということで、同じ南京都学園の京都福祉専門学校と南京都高等学校で校長を務められた御縁で田邊眞裕先生にお越しいただきました。
田邊先生は城郭建築に造詣が深くご自宅には関連の書籍が100冊を超えておられるそうです。学生に知っているお城を答えなさいという質問には「大阪城」「伏見桃山城」「熊本城」という答えがありましたが、それらは戦乱で焼け落ち鉄筋コンクリートでそっくりに再建されたり、遊園地のシンボルであることを知った学生からは驚きの声があがていました。江戸時代から天守閣まで現存するお城は貴重で、世界遺産の姫路城と犬山城・彦根城・松本城を筆頭に12城しかありません。
歴史好きな田邊先生が話された豊臣秀吉の伏見城の城郭跡発見の話題や、戦国武将の人間模様と城にまつわるエピソードの数々はとても興味深いものでした。
現在のお城は防衛拠点としての役目を終えていますが、城下を見下ろすように建っている天守閣は地元の方々にとってはシンボルとして親しまれています。施設の利用者さんと生まれ育った地域に建つお城の話題はきっと喜ばれるのではないでしょうか?
2015年 7月8日
7月8日(水)1年生の生活支援技術は食事の介助で水分補給について学びました。
今回は通常の食事以外に体調をくずし、微熱がありベットで安静にしている方におやつとして飲み物とゼリーを食べていただく介助を実践しました。
使用したのは吸いのみに入れた緑茶と水分補給ゼリーで食感の違う2品です。
ベット上で飲み物とおやつを摂取していただくことへの説明と同意をしてから、頭が適切な角度になるように当て布をして襟元にタオルを当てていきます。
吸いのみは上の穴を塞ぐことで流入速度を調整して、口角部分から飲んでいただきます。ゼリーは適量を誤嚥にならないようにスプーンで口に入れていきました。ベットの上で水分補給という初めての体験でしたが、介助を受ける側の気持ちがわかったのではないでしょうか?
この授業で使用した水分補給ゼリー「ラクーナ飲むゼリー3S」はバランス株式会社さんからサンプルでいただいた商品を授業で使用させていただきました。少しとろみのあるゼリーで誰一人、気管に入ることなく美味しくいただけました。本当にありがとうございます。
2015年 7月7日お知らせ
7月7日(火)本日の2年生「認知症の理解Ⅱ」の特別授業は北宇治地域包括支援センターの代表 森下良亮先生と認知症と家族の会 新保博先生にお越しいただき、認知症サポーターの講座が行われました。
認知症とは超高齢社会へ突き進む日本にとって深刻な問題で、85歳以上であれば4人に1人症例があると言われています。決して自分だけは大丈夫というものではありません。
講義の内容は
1.認知症とはどのようなものか
2.認知症の症状について(中核症状と周辺症状)
3.認知症の診断や治療について
4.認知症予防について
5.認知症の方に接する時の心構えと介護者の気持ちの理解について
6.認知症サポーターにできることとは?
実際に認知症を患うとご本人は「何かおかしいな」と不安と同時に苦しみ悲しみを感じられています。そこへ家族や地域の人間が認知症を理解して優しく包み込み、誰もがさりげなく「人間杖」になって援助する社会が望まれます。特に介護福祉士は人としての尊厳を大切にして更に理解を深める必要がありますね。
今日の講義の終わりに認知症サポーターの証であるオレンジリングをいただきました。