2015年 6月8日
6月8日(月)京の文化は~京ことばと京のおもてなし~と題して、
祇園甲部 お茶屋「大ヌイ」より、村上斗紫先生にお越し頂き、講義をして頂きました。
お茶屋大ヌイさんには、4月にお邪魔させて頂き、「京の礼節」について学ばせて頂きました。
その時の学びも振り返りながら、今回は特に「京ことば」についてのお話しを聞かせてくださいました。
私たちが普段何気なく使っている言葉の多くは”京ことば”がルーツだったりします。今でこそ”京ことば”なんて言いますが、ほんの数百年前まで京都は日本の首都で標準語だったんですね~♪
村上先生に言わせれば「後から東に京都ができたから東京都」きっと先生の心の中では今も京都は日本の首都なのでしょう(笑)
京都の祇園界隈の文化や言葉は当時の最先端のカリスマ的業界用語で、みんなが憧れて全国に広がったのだと思います。特に世界最古のオーケストラと言われる雅楽の用語は”京ことば”の宝庫!!
(語源由来辞典より)
合奏する際に首席演奏する「音頭取り」=音頭をとる 銀行の頭取
事前の相談や話し合い=打ち合わせ
「呂(りょ)」と「律(りつ)」という音階が合わない=呂律が回らない
右舞=上手い 左舞=様になる
そして、毎年恒例の「話して京ことば」が行われ、好きな例文を選び、友人とペアになってチャレンジ!
(例文)タクシーにて
お客さん:すんまへん、ちょっと ちこぉすけど はっちょうーぐち(八条口)までいっていただけしまへんやろか?
運転手:はい、かしこまりました。どっから寄せてもぉたらよろしいですか?
高齢者の使われる”京ことば”と祇園で使われる”京ことば”は違う側面を持っていますが、ちょっと知っているだけで会話が和むこと間違い無し!下手でも指摘されるぐらいがちょうどいいと思います♪
2015年 6月7日スクールライフ
6月5日(金)1年生の施設実習 区分Ⅰ-①中間報告会が行われました。去年なら11月頃に実施されていたのですが、今年は6月に2日間、7月に8日の計10日間で行われます。
6月2日に1日目が終了して、次回の9日に向けて各施設のグループと学びを共有する情報交換を行いました。
学校に少し慣れて生活支援技術など学びはじめたばかりで学校を飛び出して、実習施設に行くことは大きな不安があったと思います。ディスカッションでは何が正解だったのかわからず、解決もできないままだったのが心残りだったそうです。
学校の授業で技術を身につけても、コミュニケーションがとれず、心の壁があることで介助を拒まれることがありました。いくつかのグループでは「事前に実習先の施設がある地域の話題や利用者さんの青春時代の思い出の歌謡曲や流行した話題を調べておくことがよかった」といった意見が交わされました。
現場の介護福祉士さんたちもきっと同じことを経験してきていると思います。がんばれ1年生!!
2015年 6月4日オープンキャンパスお知らせ
手話で話してみよう ~自己紹介をマスターしよう~
6/7の日曜日はオープンキャンパスです
「手話」
初めての方でも手話で自己紹介ができるようになりますよ
もちろん生活支援技術体験も実施お気軽にご参加を お申し込みはコチラから
2015年 6月1日オープンキャンパス
5月31日(日)のオープンキャンパスはフラワーデザインでした。アトリエ椰良生デザインの空間プロデューサー、市田椰良生先生に講師としてお越し頂きました。
介護福祉士を目指して必須科目を学ぶだけでは他校と変わりません!京都福祉専門学校には京の文化という選択授業があります。京都の学校に来た以上、京都の歴史や文化に触れてもらって自身の素養を高め、利用者さんと共通の接点を持つことを目的としています。オープンキャンパス参加者のみなさんには京の文化でおなじみ~花育~を体験していただきました。
介護施設はただ寝て起きて食事する場所だと思いますか?あなたが老後そんな暮らしを望みますか?やはり、そこには娯楽が必要だと思いませんか?年齢を重ね られても日々の暮らしの中で体を動かしたり、手先を使って創作活動を楽しむレクリエーションの部分は欠かすことはできません。
折紙で器を作り、中に粘土を接着して造花を刺していくことで自分だけのフラワーデザインを楽しむことができました。市田先生は作品の仕上がりは勿論ですが、作る過程がいかに楽しく、時間を忘れて没頭できるかという点に重点を置かれています。もしかしたら人生の先輩である利用者さんのほうが忍耐強く、持ち前のセンスでより良い作品をつくられるかもしれません。一緒につくると逆に教わったりする場面があり本当のコミュニケーションが図れるのではないでしょうか?折紙と造花でも気持ちがこもっていれば素敵なギフトになりますね!
この日は親子の参加が多く、一緒に作ったのは小学校の参観日以来という声もあり、親子のコミュニケーションにも一役かったオープンキャンパスになりました。
お知らせ
6月1日(月)からAOエントリー開始
第一期AOエントリーシートの提出は6月19日(金)まで
オープンキャンパスや夜間相談会、AO入試相談会に参加しよう
2015年 5月28日お知らせ
5月28日(木)2年生の認知症の理解Ⅱは「認知症の人と家族の会」京都府支部代表 荒牧敦子先生にお越しいただきました。 認知症の人と家族の会は全国47都道府県に支部があり、1万1千人の会員が励ましあい、助け合って「認知症があっても安心して暮らせる社会」を目指して1980年に結成されました。
荒牧先生は認知症を患った両親や姑を看取った後に、それらの経験を生かして認知症の介護に苦しむ家族の助けになれればとこの活動を始められ、現在はこの会の代表を務められています。
認知症には様々な症状がありますが、脳の変化から知的能力の低下、仕事や生活への支障があげられます。また、日常的な支援が必要となり家族の負担は大きく、家族だけの介護にも限界があり社会的な支援や専門職や地域住民の支援が必要となります。
荒牧先生のお父様は人望があり、仕事でもたくさんの功績を残してこられましたが、認知症になると地域の人はお父様の人格を否定するようなことを言ったり、労いの言葉が逆に深く心を傷つけることがあったそうです。認知症患者を支えるのは家族ですが、その家族を支える一翼として「認知症の人と家族の会」の活動があり、併せて専門職として介護福祉士はご家族と利用者さんとの間で双方の意思を尊重できる介護が求められます。誰もがなりうる病気で難しいテーマだと思いますが学生諸君はしっかりとした介護観を身につけて欲しいと思います。
2015年 5月26日
5月25日(月)京の文化は聞き茶体験を行いました。京都福祉専門学校は京都の宇治市にあり、宇治は日本一の茶処です。京の文化としてお茶にふれることで、将来施設の利用者さんと共通の話題ができて距離も近くなるのではないでしょうか?
この日のために、宇治茶道場『匠の館』の副館長、堀井勝夫先生にお越しいただきお茶の淹れ方だけでなく茶香服(ちゃかぶき)という聞き茶を行っていただきました。
宇治玉露(花)・宇治碾茶(鳥)・宇治新茶(風)・和束煎茶(月)・かりがね玄米茶(客)と銘打った5種類を順番に試飲し、香り、水(お茶)の色、味の記憶を頼りに再度、順不同に出されるお茶を“花鳥風月”で答える伝統的な遊びです
何と 今年は26人中6名が5つのお茶の銘柄を当てました。
2015年 5月25日オープンキャンパス
5月23日(土)のオープンキャンパスは「特別養護老人ホームってどんな所?~施設見学~」ということで実習でもお世話になり、多くの卒業生が活躍している「ヴィラ向島」を見学させていただきました♪
ヴィラ向島は特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)ディサービス(通所介護 介護予防通所介護)ショートスティ(短期入所生活介助)と隣接するケアハウス(高齢者用バリアフリーマンション)からなる高齢者総合福祉施設です。
(施設パンフレットより掲載)
施設は利用者さんの意思及び人格を尊重されたサービスを提供されています。見学に参加してくれた高校生は「施設の雰囲気は家庭的で、孫が優しく諭しながら接しているようで、利用者さんもそれに甘えているみたいだった」とコメントしたことについて、総括主任の池田さんは「自分たちの目指す介護がこのように伝わっていてことが嬉しい」と仰っていました。
ヴィラ向島の設備は利用者さんや介護に従事される方のことをよく考えた作りで、認知症を患っている方々も終始和やかでしたが、介護する側の対応一つで落ち着きを無くされるそうです。最後は設備や道具ではなく、そこで働く人であり、多くの卒業生が活躍し続けられるヴィラ向島の職場環境が素晴らしい施設を作っているのだなと認識させられました。オープンキャンパス参加者のみなさんは京都福祉専門学校の2年間の学びの先の未来はイメージはできたでしょうか?池田さんは「介護福祉士として一緒に働ける未来を楽しみにしていると」とお話を終えられました。
2015年 5月21日
5月21日 (木)障害の理解の授業は京都ライトハウスを見学しました。授業担当の松永信也先生は40歳頃、網膜色素変性症で失明された時ここで訓練を受けられました。
京都ライトハウスは全盲であった鳥居篤治郎先生が1961年に行政に働きかけ視覚障がい者にとって航路を示してくる灯台のような存在になることを願って設立されました。そして鳥居先生は当時交流のあったヘレンケラーの誕生日にあやかり6月27日をライトハウス創立記念日としました。
ライトハウスは白杖歩行訓練や活字を点字に翻訳したり、ボランティアの方々が届いた郵便物の内容を読み上げたり、衣類などに色情報をビーズ点字で施す工房FSトモニ―などから成り立っています。
表を向けて置かれている一冊の辞書を点字に翻訳すると約100冊(赤色部分)になります。今なら電子辞書が読み上げてくれますが昔は勉強するのにも大きな苦労がありました。
視覚障がい者が社会復帰するうえで、一番困るのが外出と墨字(点字に対して活字のことをこう呼ぶ)を読めないことです。以前のオープンキャンパスで松永先生が仰っていた点字の習得も大切なのですが、音声PCが登場したことにより読み書きが可能となりました。
施設を案内していただいた横田さんはブレイルメモという点字をタイプして、記録を呼び出すとピンが突起して点字が呼び出されるという優れた機器を使っておられました。値段はまだまだ高いのですが、技術革新によりパソコンを習得できれば点字以上に社会との接点を持つことができますが、視覚障がい者の日常に不安と恐怖が無くなることはありません。「お手伝いしましょうか?」の言葉は機器の発達以上に大切だということを忘れてはいけませんね!
2015年 5月18日スクールライフ
5月18日(月)の体育の授業はソフトボールでした。
本校の選択授業には体育があります。普段の授業はボッチャやゲートボール等、高齢者や身体障がい者の方々と一緒に楽しめるユニバーサルな競技を学ぶのですが今回のソフトボールは将来、自分たちや施設に勤める者同士のコミュニケーションとリフレッシュが図られるようソフトボールが授業に取り入れられています。
ノックをする亥野先生がドンドン熱くなって、昔の血が騒ぎだした?!野球経験者も慣れないボールに四苦八苦・・・
怪しかった天候も何とか持ちこたえ、試合形式に持ち込むことが出来ました。点数は互いに大量得点を許すシーソーゲームになりました。得手不得手もありますが、互いの健闘を称えコミュニケーションを育むことが出来たと思います。来週以降の彼らの上達と授業が晴天であるよう祈るばかりです。