2015年 7月13日
7月13日(月)京の文化~花育④は4度目の集大成ということで、お馴染みアトリエ椰良生デザイン代表の市田椰良生先生にお越しいただきました。

防水性和紙や造花と生花を組み合わせたアイデア満載の市田先生の授業も今日で最後です。今回は「フラワーケーキ」と題して、陶器のケーキポット器と吸水性スポンジをベースにアートフラワーを生けた作品をつくりました。

普段は好きなようにお花を生けさせてくださる市田先生なのですが、今回は配置や配色を詳細に指示されていました。もちろんその方が綺麗に仕上がるのですが・・・そこには大きな仕掛けが!!

食べられないけど、ケーキらしく仕上がりました。素晴らしい出来栄え大満足!!
そして、みんなの出来上がった作品を合体させると・・・

なんとホールサイズのケーキになりました。市田先生今年もありがとうございました。
2015年 7月12日オープンキャンパス
7月12日(日)のオープンキャンパスは~訪問介護員とは?~で講師に2006年本校を卒業され、訪問介護まごのて北山を経営されている木下一也先生にお越しいただきました。

木下先生は9年間特別養護老人ホーム等で介護福祉士として勤務された後、訪問介護まごのての事業所を立ち上げられました。

訪問介護員とは介護保険法にもとづく訪問介護を提供する専門職で、業務内容は食事や入浴、排泄等の支援などの身体介護と、外出支援等の移動介助、また日常の調理、洗濯、買い物等の援助や代行を行います。
施設に勤務するのとは違い同僚に相談はできませんが、訪問介護員は利用者さんの希望を叶えるために柔軟な対応をすることができます。 木下先生は日本は病院や施設で人生の最後を迎えるのが大半を占める中で、利用者さんが住み慣れた自宅や地域のコミュニティーで、家族に見守られたいという希望や尊厳を大切にした介護観を目指しておられます。
最後に木下先生は本校で過ごした2年間は介護福祉士を取得する目的で幅広い年齢層の人間が集い、社会人の同級生から色々学んだ事、自分だけでなく友人の実習経験などの学びも共有できた事が実務経験では得られないメリットだったそうです。現在においても京都福祉専門学校は卒業してサヨナラの学校ではなく、悩み事など相談に乗ってもらえる第2の家のような存在であると講義を終えられました。
介護福祉士からステップアップされた卒業生の木下先生の講演姿が学生スタッフには輝かしく映り、教職員は目頭が熱くなりました。
2015年 7月10日お知らせ
7月10日(金)1年生の介護の基本は特別授業ということで”昭和の学習”と題し、グループ単位でこの日のために昭和という時代をあらゆる分野から調べました。今回は檀上発表はせずにワールドカフェ方式を採用してグループ間で研究成果を共有しました。

昭和という時代は戦争と敗戦、そして復興、高度経済成長からバブル経済へと続く激動の時代でした。介護施設の利用者さんにとっては青春時代で、日本が今以上に夢と希望に充ち溢れていた時代を過ごされています。今回の学びは利用者さんとの共通話題に重点を置き、古き良き教養や娯楽、地域性のある伝統的な事柄を”京の文化”の授業が担い、今回の”昭和の学習”は利用者さんと学生との間に繋がる学びのテーマだと言えます。



研究テーマは昭和の出来事やテレビや漫画、歌謡曲など様々な分野に及びました。

時間の空いてるリアル昭和世代教職員も参加しましたが、とても完成度の高い研究であったと思います。平成生まれが大半を占める学生に、遠いようで近い昔の昭和がどのように見えたのでしょうか?私の過ごした昭和も、利用者さんが過ごした昭和も同じカテゴリに分類している様子に一抹の寂しさを感じたのは私だけでは無いと思います。(笑)
2015年 7月9日お知らせ
7月9日(木)2年生の医療的ケアの試験として喀痰(かくたん)吸引の実技が行われました。平成23年から医療的ニーズの増大に対応するため、夜間など看護師が不在であっても、介護福祉士が喀痰吸引を行えるよう法改正されています。

順番が来るまで緊張してます。

試験は(株)京都科学の内部の様子を確認しながらシミュレーションできる 吸引シュミレーター”Qちゃん”を使って行われました。

Qちゃんはどんなに乱暴にカテーテルを入れても顔色を変えませんが、採点をしている先生は厳しく顔が変化していきます。素早い判断が命を救う現場では大切な行為です。この緊張感を忘れないでくださいね
7月9日(木)京の文化は京の城ということで、同じ南京都学園の京都福祉専門学校と南京都高等学校で校長を務められた御縁で田邊眞裕先生にお越しいただきました。
田邊先生は城郭建築に造詣が深くご自宅には関連の書籍が100冊を超えておられるそうです。学生に知っているお城を答えなさいという質問には「大阪城」「伏見桃山城」「熊本城」という答えがありましたが、それらは戦乱で焼け落ち鉄筋コンクリートでそっくりに再建されたり、遊園地のシンボルであることを知った学生からは驚きの声があがていました。江戸時代から天守閣まで現存するお城は貴重で、世界遺産の姫路城と犬山城・彦根城・松本城を筆頭に12城しかありません。
(Wikipediaより掲載)
歴史好きな田邊先生が話された豊臣秀吉の伏見城の城郭跡発見の話題や、戦国武将の人間模様と城にまつわるエピソードの数々はとても興味深いものでした。
現在のお城は防衛拠点としての役目を終えていますが、城下を見下ろすように建っている天守閣は地元の方々にとってはシンボルとして親しまれています。施設の利用者さんと生まれ育った地域に建つお城の話題はきっと喜ばれるのではないでしょうか?
2015年 7月8日
7月8日(水)1年生の生活支援技術は食事の介助で水分補給について学びました。

今回は通常の食事以外に体調をくずし、微熱がありベットで安静にしている方におやつとして飲み物とゼリーを食べていただく介助を実践しました。

使用したのは吸いのみに入れた緑茶と水分補給ゼリーで食感の違う2品です。



ベット上で飲み物とおやつを摂取していただくことへの説明と同意をしてから、頭が適切な角度になるように当て布をして襟元にタオルを当てていきます。

吸いのみは上の穴を塞ぐことで流入速度を調整して、口角部分から飲んでいただきます。ゼリーは適量を誤嚥にならないようにスプーンで口に入れていきました。ベットの上で水分補給という初めての体験でしたが、介助を受ける側の気持ちがわかったのではないでしょうか?

この授業で使用した水分補給ゼリー「ラクーナ飲むゼリー3S」はバランス株式会社さんからサンプルでいただいた商品を授業で使用させていただきました。少しとろみのあるゼリーで誰一人、気管に入ることなく美味しくいただけました。本当にありがとうございます。
2015年 7月7日お知らせ
7月7日(火)本日の2年生「認知症の理解Ⅱ」の特別授業は北宇治地域包括支援センターの代表 森下良亮先生と認知症と家族の会 新保博先生にお越しいただき、認知症サポーターの講座が行われました。

認知症とは超高齢社会へ突き進む日本にとって深刻な問題で、85歳以上であれば4人に1人症例があると言われています。決して自分だけは大丈夫というものではありません。
講義の内容は
1.認知症とはどのようなものか
2.認知症の症状について(中核症状と周辺症状)
3.認知症の診断や治療について
4.認知症予防について
5.認知症の方に接する時の心構えと介護者の気持ちの理解について
6.認知症サポーターにできることとは?
実際に認知症を患うとご本人は「何かおかしいな」と不安と同時に苦しみ悲しみを感じられています。そこへ家族や地域の人間が認知症を理解して優しく包み込み、誰もがさりげなく「人間杖」になって援助する社会が望まれます。特に介護福祉士は人としての尊厳を大切にして更に理解を深める必要がありますね。

今日の講義の終わりに認知症サポーターの証であるオレンジリングをいただきました。
2015年 7月6日お知らせ
7月6日(月)京の文化が雨で炭坑節を講堂で踊った2年生ですが、次の体育の授業も予定ではグラウンドでサッカーでしたが同じ講堂で卓球をすることになりました。

温泉卓球?ではありません
各コート白熱した試合が展開?!されておりました。


体育担当の熱血亥野先生と先ほどの盆踊りの熱気が冷めない盛校長先生両名の厳正なジャッジで試合が進行していきました。来週は晴れてサッカーができるといいですね♪
7月6日(月)京の文化は~浴衣で炭坑節~でした。先週の京の文化~着付け~でお世話になったレンタルエスパース ラポール代表の橋本誠先生に引き継きお越しいただき自分達で浴衣に着替え、レクリエーション担当の川瀬恵子先生の指導で 月が~出た出~た♪でお馴染みの炭坑節を踊りました。

先週に着付けを習ったので少し早く着替えられました。

飛び入り参加で踊りを披露した盛校長と担当の川瀬先生
盛校長「これくらいは 練習なしで踊れるで~」

あいにくの雨で、講堂で踊ることになりましたが、気温も低く炎天下の中庭より快適だったのかもしれません♪
洋服と浴衣では体の自由度や体感温度も全然違いますが、上手に踊れました。
施設の夏祭りで踊れると利用者さんとの関わりも深くなると思います。
明日は七夕です。 天の川でおりひめとひこぼしが出会えるといいですね!
2015年 7月5日オープンキャンパス
7月5日(日)のオープンキャンパスは介護で使えるレクリエーションということで2002年3月に本校を卒業され、現在医療法人啓友会なかじま診療所に勤務されている葦原和美先生にお越しいただきました。

葦原先生は講義を始められる前に介護観について持論を展開され、参加者の様々な疑問や関心に答えてくださいました。この日はご自身の給与明細の内訳を発表される一幕がありました。そして先生はレクリエーションに関する書籍も著されており、オープンキャンパスでは現場直伝のレクリエーションを披露していただきました。

レクリエーションとは生活の快と言われるように、ただ単に盛り上がり歓声が飛び交えば成功というものではないそうです。少し難しようですが参加者に実際に参加していただきました。

この日に披露していただいたレクリエーションは しりとり・ビンゴゲーム・折り紙を相手陣地に吹いて落とすゲーム等でした。しかし、そこには単純なお遊戯的なものではなく、しりとりであれば、3文字、4文字、5文字と文字数を指定したり、ビンゴであればチーム単位で升目に色、動物、都道府県などカテゴリーを決めて任意につくって参加する発展的要素が加わり、介護施設で使われるレクリエーションということを忘れ一同盛り上がりました(笑)。

レクリエーションを終えて葦原先生は通常のしりとりやビンゴゲームの違いについて説明してくださいました。参加者は普通に楽しんだのですが、しりとりやビンゴゲームも文字数を制限したりカテゴリーを絞ることで脳細胞の活性化を促したり、折紙を吹き飛ばすことで口腔ケアを兼ね、保持機能を更に発展させる要素を含んでいることに改めて驚かされした。そこには娯楽以外に、健康増進と参加する喜び、これらが揃って介護福祉士としてレクリエーションが成功したと言えるのだと葦原先生は締め括られました。