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認知症の理解Ⅱ~認知症の人と家族の会~

2015年 5月28日お知らせ

5月28日(木)2年生の認知症の理解Ⅱは「認知症の人と家族の会」京都府支部代表 荒牧敦子先生にお越しいただきました。 認知症の人と家族の会は全国47都道府県に支部があり、1万1千人の会員が励ましあい、助け合って「認知症があっても安心して暮らせる社会」を目指して1980年に結成されました。

 

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荒牧先生は認知症を患った両親や姑を看取った後に、それらの経験を生かして認知症の介護に苦しむ家族の助けになれればとこの活動を始められ、現在はこの会の代表を務められています。

認知症には様々な症状がありますが、脳の変化から知的能力の低下、仕事や生活への支障があげられます。また、日常的な支援が必要となり家族の負担は大きく、家族だけの介護にも限界があり社会的な支援や専門職や地域住民の支援が必要となります。

荒牧先生のお父様は人望があり、仕事でもたくさんの功績を残してこられましたが、認知症になると地域の人はお父様の人格を否定するようなことを言ったり、労いの言葉が逆に深く心を傷つけることがあったそうです。認知症患者を支えるのは家族ですが、その家族を支える一翼として「認知症の人と家族の会」の活動があり、併せて専門職として介護福祉士はご家族と利用者さんとの間で双方の意思を尊重できる介護が求められます。誰もがなりうる病気で難しいテーマだと思いますが学生諸君はしっかりとした介護観を身につけて欲しいと思います。

京の文化 ~茶処日本一:宇治とは~

2015年 5月26日

5月25日(月)京の文化は聞き茶体験を行いました。京都福祉専門学校は京都の宇治市にあり、宇治は日本一の茶処です。京の文化としてお茶にふれることで、将来施設の利用者さんと共通の話題ができて距離も近くなるのではないでしょうか?

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 この日のために、宇治茶道場『匠の館』の副館長、堀井勝夫先生にお越しいただきお茶の淹れ方だけでなく茶香服(ちゃかぶき)という聞き茶を行っていただきました。

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宇治玉露(花)・宇治碾茶(鳥)・宇治新茶(風)・和束煎茶(月)・かりがね玄米茶(客)と銘打った5種類を順番に試飲し、香り、水(お茶)の色、味の記憶を頼りに再度、順不同に出されるお茶を“花鳥風月”で答える伝統的な遊びです
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 何と 今年は26人中6名が5つのお茶の銘柄を当てました。

オープンキャンパス参加ありがとうございました。

2015年 5月25日オープンキャンパス

5月23日(土)のオープンキャンパスは「特別養護老人ホームってどんな所?~施設見学~」ということで実習でもお世話になり、多くの卒業生が活躍している「ヴィラ向島」を見学させていただきました♪

 

ヴィラ向島は特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)ディサービス(通所介護 介護予防通所介護)ショートスティ(短期入所生活介助)と隣接するケアハウス(高齢者用バリアフリーマンション)からなる高齢者総合福祉施設です。

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(施設パンフレットより掲載)

 

施設は利用者さんの意思及び人格を尊重されたサービスを提供されています。見学に参加してくれた高校生は「施設の雰囲気は家庭的で、孫が優しく諭しながら接しているようで、利用者さんもそれに甘えているみたいだった」とコメントしたことについて、総括主任の池田さんは「自分たちの目指す介護がこのように伝わっていてことが嬉しい」と仰っていました。

ヴィラ向島の設備は利用者さんや介護に従事される方のことをよく考えた作りで、認知症を患っている方々も終始和やかでしたが、介護する側の対応一つで落ち着きを無くされるそうです。最後は設備や道具ではなく、そこで働く人であり、多くの卒業生が活躍し続けられるヴィラ向島の職場環境が素晴らしい施設を作っているのだなと認識させられました。オープンキャンパス参加者のみなさんは京都福祉専門学校の2年間の学びの先の未来はイメージはできたでしょうか?池田さんは「介護福祉士として一緒に働ける未来を楽しみにしていると」とお話を終えられました。

障害の理解 京都ライトハウス見学

2015年 5月21日

5月21日 (木)障害の理解の授業は京都ライトハウスを見学しました。授業担当の松永信也先生は40歳頃、網膜色素変性症で失明された時ここで訓練を受けられました。

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京都ライトハウスは全盲であった鳥居篤治郎先生が1961年に行政に働きかけ視覚障がい者にとって航路を示してくる灯台のような存在になることを願って設立されました。そして鳥居先生は当時交流のあったヘレンケラーの誕生日にあやかり6月27日をライトハウス創立記念日としました。

 

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ライトハウスは白杖歩行訓練や活字を点字に翻訳したり、ボランティアの方々が届いた郵便物の内容を読み上げたり、衣類などに色情報をビーズ点字で施す工房FSトモニ―などから成り立っています。

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表を向けて置かれている一冊の辞書を点字に翻訳すると約100冊(赤色部分)になります。今なら電子辞書が読み上げてくれますが昔は勉強するのにも大きな苦労がありました。

 

視覚障がい者が社会復帰するうえで、一番困るのが外出と墨字(点字に対して活字のことをこう呼ぶ)を読めないことです。以前のオープンキャンパスで松永先生が仰っていた点字の習得も大切なのですが、音声PCが登場したことにより読み書きが可能となりました。

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 施設を案内していただいた横田さんはブレイルメモという点字をタイプして、記録を呼び出すとピンが突起して点字が呼び出されるという優れた機器を使っておられました。値段はまだまだ高いのですが、技術革新によりパソコンを習得できれば点字以上に社会との接点を持つことができますが、視覚障がい者の日常に不安と恐怖が無くなることはありません。「お手伝いしましょうか?」の言葉は機器の発達以上に大切だということを忘れてはいけませんね!

 

 

 

 

 

 

体育授業 ソフトボール

2015年 5月18日スクールライフ

5月18日(月)の体育の授業はソフトボールでした。

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本校の選択授業には体育があります。普段の授業はボッチャやゲートボール等、高齢者や身体障がい者の方々と一緒に楽しめるユニバーサルな競技を学ぶのですが今回のソフトボールは将来、自分たちや施設に勤める者同士のコミュニケーションとリフレッシュが図られるようソフトボールが授業に取り入れられています。

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ノックをする亥野先生がドンドン熱くなって、昔の血が騒ぎだした?!野球経験者も慣れないボールに四苦八苦・・・

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怪しかった天候も何とか持ちこたえ、試合形式に持ち込むことが出来ました。点数は互いに大量得点を許すシーソーゲームになりました。得手不得手もありますが、互いの健闘を称えコミュニケーションを育むことが出来たと思います。来週以降の彼らの上達と授業が晴天であるよう祈るばかりです。

実習着フルモデルチェンジ

2015年 5月14日お知らせ

5月13日(水)1年生の生活支援技術は車椅子の使用法や機能について学びました。

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実際に車椅子をスロープで使用してみました。オープンキャンパスで体験した学生もいましたが、介助者が安全に使用するためには細心の注意と知識、それと同時に車椅子に座っておられる方の視線変化からくる恐怖心を理解する必要があります。

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卒業生や上級生はお気づきかもしれませんが、実習着のデザインが今年の1年生から変わり、この日が納品後初の授業となりました。

スペシャルオープンキャンパス!(5/23.土)

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オープンキャンパスに参加しよう

「京都福祉専門学校のことを知りたい」「福祉業界について知りたい」

5月23日(土)のオープンキャンパスは特別養護老人ホームってどんな所?です

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10:00~12:30 まで

本校の実習先でもあるヴィラ向島へ見学に行きますよ~

実際の現場、介護福祉士の仕事を見ることができる貴重な1日です

ぜひご参加ください お申し込みはコチラから

校内 就職ガイダンス

2015年 5月13日スクールライフ

5月12日(火)2年生対象の就職ガイダンスが行われました。この日のために社会福祉法人 弥勒会「いでの里」統括主任 小谷香織さんにお越しいただきました。

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小谷さんは学生に「学生と社会人との違いとは?」と黒板に題して、1グループ5人単位でディスカッションをさせて代表者に発表させました。

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 様々な意見が出たのですが、社会的責任・人間関係・経済力などといった単語が黒板に羅列されました。要約すると、学生は授業料を払ってもらって(一部学生を除く)勉強しているが、社会人は働くことで社会的責任を果たして給料をもらっているので、遊んで夜更かししても出勤しなければならない責任が生じ、欠勤は会社に迷惑をかけることになる。など意見が交わされました。

 小谷さんは朝食を例に「朝食を摂る人、摂らない人、寝たいので抜く、健康のために食べる。介護の現場は学校の成績や学力では測れない日常の様々な価値観のぶつかり合いなります。この人は苦手だから口を訊かないではなく、物事の本質を見極めて、同僚とのコミュケーションを大切にしてほしい」と仰っていました。

 

1年前、京都福祉専門学校に高校を卒業して入学した人と、進路変更や社会人経験を経て入学した人との間に意見の違いが見られ、とても興味深いものでした。ぜひ、この日の学びを糧に来春には進路を決定してもらいたいですね。ある程度の失敗も許され、やり直しのチャンスがあるのも学生の特権です。頑張れ2年生!!

京の文化 花育②

2015年 5月12日

5月11日(月)に行われた京の文化の授業は前回に引き続き。アトリエ椰良生デザインの空間プロデューサー、市田椰良生先生に講師としてお越し頂き、「折紙の器に花を生ける」をテーマに作品を作りました。

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折紙に生けるのは

スプレーカーネーション

ベアーグラス です。

前回より立体作品の要素が増えて難易度がUP?! 

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前回と同じように耐水性折紙を使うのですが、今回は複雑で1枚の折紙を中央に折り込み坪の形に整えていきます。苦手な人も、市田先生の指導&担任の先生と撮影者の私・・・も手伝い形になりました♪

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完成した折紙の坪にオアシスを入れて、

 お花を生けていきます。

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1日遅れの母の日のプレゼント?!

「お母さんいつもありがとう!」

オープンキャンパス参加ありがとうございました。

2015年 5月11日オープンキャンパス

5月10日(日)のオープンキャンパスは「見えないってどういうこと?」~アイマスクで白杖体験~でした。5月7日(木)に1年生が友人と交互にアイマスクをして白杖を持って本校から小倉駅まで歩きましたが、受講生のみなさんには校内を歩いていただきました。

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「障害の理解」の講師である松永信也先生は40歳頃に網膜色素変性症で失明され、京都ライトハウス(視覚障がい者総合福祉施設)で生活訓練を受け見えない世界を伝えるため、学校や企業などで講演活動をされています。
なんと、この日の受講生に「小学校の特別授業の時に点字のトランプを見せてくれた先生だ!」と思い出す嬉しい一幕がありました。

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私たち人間は視覚から様々な情報を得ています。目が見えないと起床したとき、明暗がわからず朝夕がわからない、活字を読むことができない、色がわからない、特に外を歩くことはとても大変です。

また、視覚障がい者に欠かせないものとして点字や盲導犬をイメージしますが、習得が困難な点字より、テキストを読み上げる機能を追加したノートPC(スマー トフォンも含む)で”読み書き”をされる方が多数派であることや、盲導犬は育成に時間を要し、犬との関係を構築するのに適性が必要とされることなど、私たちの常識が間違っていたと気づかされた講義でした。

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松永先生は、アイマスクと白杖で歩き終えた受講生に対して「外出先で困った時に、お手伝いしましょうか?という優しい一言が一番うれしい。弱者を助け、共生できるのは人間だけです。福祉とは人を幸せにする仕事なので、この学校に入学されたら勇気をもって手を差し伸べられる人になってください」と締めくくられました。